令和5年度新春講演会

令和5年度の新春講演会は次のように行われる予定です。

日 時:令和6年1月22日(月)午後4時~5時

場 所:名古屋ガーデンパレス 2階「桜の間」

名古屋市中区錦三丁目11-13 ℡:052-957-1022

講 師:(株)商工組合中央金庫 常務執行役員兼産業調査部長 山口 智之 氏

演 題:「最近の経済情勢について」

なお、講演会に引き続き、午後5時から懇談会が「翼の間」にて行われる予定です。

 

☆令和5年度新春講演会・懇親会が開催されました

令和5年度の新春講演会・懇親会が、令和6年1月22日(月)午後4時から名古屋市中区の名古屋ガーデンパレスにおいて行われました。

新年から能登半島での大地震発生、羽田空港での航空機事故と悲惨な出来事がありましたが、名古屋市経済局産業労働部長の筒井利和様他の来賓をお迎えして講演会・懇親会を執り行いました。

 

第一部の講演会の講師・演題及び講演会概要は次のとおりです。

 

講 師:(株)商工組合中央金庫 常務執行役員兼産業調査部長  山口 智之 氏

演 題:「最近の経済情勢について」~日本経済の競争力、景気展望、中小企業の経営課題~

概 要(①~⑥)

①日本の中長期的競争力の低下

  ・GDPは2010年に2位の座を中国に明け渡し、2023年には4位となる見通し

  ・日米株価推移は約40年で10倍の差が生じており、日本トップのトヨタでも世界的には39位

  ・2000年代前半までは貿易収支で、それ以降は第一次所得収支で稼ぐ国際収支構造へ変化

②競争力低下の実情・背景

 ・日本の生産年齢人口(15~64歳)は1995年をピークに減少を続けている。総人口も2008年以降減少

 ・企業は稼いだ所得を設備投資に回さず資金余剰化に、金融緩和策が長期にわたり継続

③世界経済の現状と展望

 ・世界経済の見通しは当面低成長、米国経済は金融引き締めの一方で意外に強い

 ・中国のGDP成長率は鈍化傾向で、生産年齢人口も2015年以降減少

 ・中国は輸出入低調で、不動産企業の問題が顕在化しており、若年層の失業率も上昇してきている

④転換点を迎える?日本経済

 ・個人消費は持ち直し基調でインバウンドも回復の兆し、輸入型インフレから内需型インフレへ

 ・2023年には30年ぶりの賃金上昇、2024年は物価上昇に見合う賃上げが争点になる

 ・女性や高齢者の労働参加はすでに飽和状態で、人手不足がさらに深刻化してくる

 ・期待インフレ率は上昇し、「賃金解凍スパイラル」が起きる?実質ベースの投資・消費は勢いを欠く

⑤中小企業の経営課題

 ・短期的には原材料について、中長期的には「ヒト」について高い課題認識

 ・合理化省力化、情報化関連の投資は増加傾向、脱炭素関連の取り組みはやや限定的

 ・人的資本経営の重要性、事業承継の早急な対策必要性の認識

⑥商工中金のソリューション

  ・商工中金の3つの差別化分野(①スタートアップ支援②サステナブル経営支援③事業再生支援)

     ・企業の未来を支えていく、日本を変化に強くする

  ・安心と豊かさを生み出すパートナーとして、ともに考え、ともに創り、ともに変わりつづける

 

第二部の新春懇親会は、場所をガーデンパレス「翼の間」に移動して午後5時から開催されました。

冒頭、能登半島震災の犠牲者の方々に対して1分間の黙祷を行い、林会長の主催者挨拶のあと、来賓を代表して筒井名古屋市経済局産業労働部長から祝辞が述べられ、河村名古屋市長他からの祝電披露のあと、神谷副会長の献杯の唱和で新年の交礼に入りました。

今回はアトラクションとして大道芸を取り上げ、名古屋を代表するストリートパフォーマー「Mr.YU」氏を招き会場狭しと大道芸の迫力あるパフォーマンスを味わいました。また、懇親会恒例のビンゴゲームも引き続き行われ、有志組合団体から無償提供された賞品がビンゴにより参加者全員の手元に配られました。懇親会最後に中締めとして村上副会長の唱和で一本締めが行われ、懇親会はお開きとなりました。

なお、今回の新春講演会・懇親会では、会員組合の皆様から能登半島震災に対する災害義援金のご協力を賜りましたので、翌23日に中日新聞名古屋本社に直接持参して手続きをいたしました。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

 





◆過去の新春講演会

 ・令和4年度(内部リンク)

 ・令和3年度(内部リンク)講演会のみ開催

 ・令和2年度は新型コロナウィルス感染予防のため中止となりました。

 ・令和元年度(内部リンク)