令和3年度の新春講演会は次のように行われる予定です。
日 時:令和4年1月24日(月)午後4時~5時15分
場 所:名古屋ガーデンパレス 2階「桜の間」
名古屋市中区錦三丁目11-13 ℡:052-957-1022
講 師:(株)商工組合中央金庫 産業調査部参事役 浅黄 久隆 氏
演 題:「最近の経済情勢について」
なお、講演会に引き続いて行われる予定でした懇親会については、年始からの新型コロナウィルスの感染急拡大を受け、中止と決定をしました。
令和3年度の新春講演会が、令和4年1月24日(月)午後4時から名古屋市中区の名古屋ガーデンパレス桜の間において行われました。
年始明けからのオミクロン株の変異ウィルス感染拡大のため、残念ながら講演会後に行われる予定の懇親会は中止となりましたが、名古屋市経済局長の西野様、商工中金名古屋支店長の佐藤様及び名古屋商工会議所の河野様を来賓に迎えて無事に講演会を実施しました。
講師・演題及び講演会概要は次のとおりです。
講師:(株)商工組合中央金庫 産業調査部 参事役 浅黄 久隆 氏
演題:「最近の経済情勢について」
概要
①最近の経済情勢について(マクロ)
・新型コロナから丸2年経つが、個人消費の戻りが弱く、コロナ前までには回復していない。
・個人金融資産はあっても消費する機会がなくなってしまった。
・日本ではこれまで安い労働力が潤沢に供給されてきたが限界に近づいているし、このコロナ禍で勤労観に構造変化が生じている可能性がある。
・化石燃料への投資が強く抑制される中で、石油ガス価格の上昇傾向は持続する。
・日本は消費者物価が上がりにくい状況が続いており、インフレよりも企業収益圧迫が懸念される状況。
②中小企業の動向(商工中金実施の景況感アンケート:2021年10月実施)
・景況判断指数は50.0と景況感下げ止まり、先行きは改善の見通し
・業種別では、製造業は「好転」超幅縮小、非製造業では「悪化」超幅縮小
・資金繰りでは輸送用機器で「悪化」超幅縮大、飲食・宿泊では「悪化」超幅縮小
・仕入販売環境は厳しいが、営業利益は6割超が「増加」または「不変」
③「カーボンニュートラル」をどう考えるか
・世界の平均気温はこの100年で約1℃上昇し、これにより各地で異常気象が発生、このまま何も対策をしない場合、21世紀末には4℃気温上昇が進み、災害の増加・激甚化や未曽有の自然破壊が日常化する。
・これを受けてパリ協定(2015年)では主要国間での気温上昇の抑制が決められ、その実現にはおよそ2050年までに二酸化炭素等の温室効果ガス排出量をゼロにする「2050年カーボンニュートラル」が必要とされる。
・カーボンニュートラルはその実現までには極めて高いハードルではあるが、自動車の低燃費化や省エネルギー建築、クリーンエネルギー利用などの分野ではビジネスチャンスとなる見込み。
・構造改革、イノベーションが実現すれば、脱炭素の取り組みは経済を成長させることにつながる。
④まとめ
・コロナ前までは需要の不足にどう対応するかがメインだったが、今後は人手不足や供給面への対応が重要になってくる。
・今までの単純なIT化で効率を図るのではなく、生産力を高め、省力化への投資も必要である。
・DXにトップダウンで取り組むとともにAI、データの活用を今まで以上に行うことが重要である。
主催者あいさつ(林 会長)
来賓祝辞(西野 名古屋市経済局長)
講師(浅黄 久隆 氏)
会場風景
会場風景
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