令和4年度の新春講演会は次のように行われる予定です。
日 時:令和5年1月23日(月)午後4時~5時
場 所:名古屋ガーデンパレス 2階「桜の間」
名古屋市中区錦三丁目11-13 ℡:052-957-1022
講 師:(株)商工組合中央金庫 常務執行役員兼産業調査部長 本幡 克哉 氏
演 題:「最近の経済情勢について」
なお、講演会に引き続いて午後5時から懇談会が「翼の間」にて行われる予定です。
令和4年度の新春講演会・懇親会が、令和5年1月23日(月)午後4時から名古屋市中区の名古屋ガーデンパレスにおいて行われました。
新型コロナウィルスから丸3年が経過し、第8波の影響を受けているさなかではありましたが、名古屋市経済局長の西野輝一様他の来賓をお迎えして無事に講演会・懇親会を実施しました。
第一部の講演会の講師・演題及び講演会概要は次のとおりです。
講 師:(株)商工組合中央金庫 常務執行役員兼産業調査部長 本幡 克哉 氏
演 題:「最近の経済情勢について」2023年の経済展望
概 要
①2023年のメインシナリオ
・欧米中の景気後退リスクが高まる中で、日本は相対的に安定
・日本経済は「内需主導の持ち直し」がメインシナリオ、個人消費がコロナからのミニリベンジ、国内設備投資にも回帰の動きが聞かれている。中小企業も補助金活用し設備投資を活発化。
②下振れリスク
・内外の歴史的なインフレ
・米の急激な金融引き締めがインフレ抑制の代償として景気後退へ
・我が国の輸入物価はピークアウト、消費者物価に波及する恐れがある
・年率2%の物価上昇に見合う賃上げは実現できるか?
・日銀が長期金利の変動許容幅を拡大したが、短期金利は低位安定
③中長期課題「待ったなし」
・慢性的な人手不足はコロナ前よりも深刻化
・高齢者や女性の労働参加率は既に高水準で、最低賃金の底上げは進んでいるが、先進国としては低水準
・子育て支援だけでは手遅れ、カーボンニュートラルに向けた取り組みの具体化を
・小規模零細企業ではデジタル化がほとんど進んでいない。人的資本への投資の重要性
・資本蓄積(設備・無形資産投資)の長期低迷、日本企業は国内投資が小さい
④まとめ(2023年に中小企業が求められること)
・中小企業においては、まず諸コスト上昇分の価格転嫁、インフレ分をカバーする賃上げを確保することが重
要である。
・企業部門が、バブル崩壊以降30年にわたる慎重な経営から、支出拡大に転換していくことが必要。
・企業部門の投資余力はある。内部留保は中小企業全体で見れば相応に潤沢である。
・「決断の先送り」が最大のリスク、経済全体の大幅な拡大が期待できない中では事業売却や縮小・廃業も大事な選択肢のひとつとして考えることも必要な場合がある。
第二部の新春懇親会は、場所をガーデンパレス「翼の間」に移動して午後5時から開催されました。
林会長の主催者挨拶のあと、令和4年秋の褒章受章者である、組合協会理事で愛知県紙器段ボール箱工業組合理事長の加藤 直樹氏に対して組合協会から記念品が贈呈され、その後来賓を代表して西野名古屋市経済局長から祝辞が述べられ、河村名古屋市長他からの祝電披露のあと、神谷副会長の音頭で新年の交札に入りました。
今回はアトラクションとして初めてテーブルマジックを取り上げ、名古屋の若手マジシャン「小多郎」氏を招き各テーブル毎でひとときのマジックの世界を味わいました。また、懇親会恒例のビンゴゲームも引き続き行われ、有志組合団体から無償提供された賞品がビンゴにより参加者の手元に配られました。中締めとして樋口名古屋市経済局中小企業振興課長のご唱和で一本締めが行われ、懇親会がお開きとなりました。