新年のごあいさつ(令和7年1月)

 

名古屋商工協同組合協会会長 林 幸 春

 

新年、明けましておめでとうございます。会員組合の皆様には、お健やかに新しい年を迎えられたことをお慶び申し上げます。旧年中の暖かいご支援に感謝いたしますとともに、本年も変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

昨年を振り返ってみますと、新年早々の元旦に石川県能登地方を震源とする震度7強の地震で、死者400人超の大惨事が発生、9月には同地域で記録的な大雨災害が発生するなど復興に水を差す出来事が続きました。

高温異常気象は当たり前のようになり、全国各地で猛暑日の最高記録がうまれ、全国的に暑さは11月初めまで記録されました。

国外ではロシアによるウクライナとの武力衝突が3年近く経った現在も続いていますし、中東のイスラエルとパレスチナガザ地区でのハマス・ヒズボラとの武力紛争も、1年以上たった現在、停戦合意の動きはあるとはいえ予断を許さない状況です。

一方、経済面では2月に名目GDPがドイツに抜かれて世界4位に、東京株式市場ではバブル景気以来実に34年ぶりに日経平均株価が一時4万円を超える乱高下、4月には1ドル=160円と一年を通して円安ドル高基調がほぼ全業種においてみられる等経済の抑制を強いられました。

こうした厳しい状況の中ですが、も  のづくりを支えるこの地域の担い手としての中小企業は、必ずや経済上昇への道筋を切り開いていけると思いますし、これからの経済再生にあたりこの地域の経済は持続的でバランスのとれた発展を続けることができる底力があると信じています。

名古屋市では市政を総合的かつ計画的に運営していくために「名古屋市総合計画2028」が令和6年10月に策定されています。第20回アジア大会の開催、リニア中央新幹線の開業等を見据えた将来の街づくりを官民協力しながら、誰もが幸せと希望を感じられる「名古屋」都市づくりの実現を、新市長のもとで目指していかなくてはなりません。

そのためにも、組合協会では名古屋市との連携を図り、会員組合の皆さまの目線に立った事業をこれからも積極的に展開してまいります。

2025年は巳年です。「へび」は脱皮を繰り返して成長する特性から、「新しい生命力」や「再生・復活」といったことを連想させてくれる縁起の良い動物でもあります。今年が皆様にとって縁起の良い「巳(実)」を結ぶ年となりますようお祈りをいたします。

どうか、この1年が会員組合の皆様にとりまして、ますます飛躍の年となりますよう、心よりお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

☆歴代会長⁽敬称略)

初代 三輪常次郎 在任期間 S22.8~S24.5 (愛知県織物染色工業協同組合)

2代 矢嶋  環 在任期間 S24.5~S29.5 (愛知県機械器具工業協同組合連合会)

3代 伊藤 義重 在任期間 S29.5~S34.5 (愛知県鋳物工業協同組合)

4代 近藤  豊 在任期間 S34.5~S35.5 (中部繊維工業協同組合)

5代 増田 正文 在任期間 S35.5~S39.4 (愛々工業協同組合)

6代 武山 準一 在任期間 S39.4~S51.5 (愛知県鋳物工業協同組合)

7代 生田 幾也 在任期間 S51.5~S53.6 (ナゴヤ西部機械協同組合)

8代 中島 茂清 在任期間 S53.6~S62.6 (愛知県鍍金工業組合)

9代 安藤 文俊 在任期間 S62.6~H 2.6 (愛知県クリーニング商業協同組合)

10代 大島 武雄 在任期間 H 2.6~H 5.6 (愛知県金物商工協同組合)

11代 吉戸 正治 在任期間 H 5.6~H13.6 (大同特殊鋼協力工場協同組合)

12代 川合 輝幸 在任期間 H13.6~H15.6 (大同特殊鋼協力工場協同組合)

13代 加藤 賢次 在任期間 H15.6~H19.6 (愛知名古屋ディスプレイ協同組合)

14代 富田 健夫 在任期間 H19.6~H22.6 (愛知県鋳物工業協同組合)

15代 伊藤  豪 在任期間 H22.6~H29.6 (愛知県鍍金工業組合)

16代 谷口 仁志 在任期間 H29.6~R  2.6 (愛知県鋳物工業協同組合)

17代 林  幸春 在任期間 R  2.6~           (名古屋帽子協同組合)